
イベント職場の熱中症労災が、過去にない水準に達している。まずは、厚生労働省が公表した下のグラフを見てもらいたい。「右肩上がりのリスク」が誇張ではないとわかるはずだ。
厚生労働省が公表した2025年の職場における熱中症による死傷災害の発生状況によると、死亡者と休業4日以上の業務上疾病者を合わせた死傷者数は1803人となり、前年から546人、43%増加した。2005年の統計開始以降で最多である。運送業も220人と、前年の186人から増加した。
これは単なる「暑い夏」の記録ではない。物流施設や輸配送現場にとって、暑熱リスクが日常的な労務・安全・事業継続リスクになったことを示す数字である。
「水分補給を呼びかけている」「休憩所は用意している」「昨年も大きな事故はなかった」という認識だけでは、もはや十分とは言えない。熱中症対策は、物流現場の注意力や個人の我慢に委ねるものではなく、管理者がリスクを把握し、異常を拾い、作業から離脱させ、冷却し、必要に応じて救急搬送につなげる仕組みとして実装する段階に入っている。現場課題ではなく経営課題として熱中症対策に向き合うことこそ、事業を守ることだ。
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>>開催まであと5日─申込み締め切りは7月13日16時<<
>>オンライン視聴申込みはこちら<<
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特に今年の夏、物流施設の管理責任者、事業部門責任者に問われるのは「意識の更新」である。
暑熱リスクは、臨時対応ではなく、通常運用に組み込むべき管理項目になった。法令対応、現場オペレーション、施設設備、委託先管理、電力コスト、人員配置を切り離して考えることはできない。情報収集が遅れれば、対応は後手に回る。対策が属人的であれば、異常の見逃しが起こる。判断基準が曖昧であれば、「まだ大丈夫」という現場判断が重大災害につながる。結果として、労災、稼働停止、離職、委託先との責任分界、企業としての説明責任が一気に経営を直撃する。
職場の熱中症は、発生した瞬間に「現場の事故」だけでは済まなくなる。なぜ予兆を拾えなかったのか。なぜ作業を止められなかったのか。なぜ冷却や搬送の手順が機能しなかっ
たのか。なぜ委託先や協力会社まで含めた周知が徹底されていなかったのか。問われるのは、個人の体調管理ではなく、組織としての対応力、リスク管理体制である。
LOGISTICS TODAYは7月14日、オンラインイベント「酷暑の物流生存戦略2026」を開催する。テーマは、命を守りながら物流を止めないために、物流経営と施設運用は何を見直すべきか、である。
当日は、熱中症対策をめぐる法制度、物流現場で起きている実務上の課題、施設側の暑熱対策、健康管理、電力コストとの両立などを多角的に取り上げる。単なる制度解説や製品紹介ではなく、物流現場の管理責任者が自社の運用を点検するための視点を提示する。
今年も暑い、で終わらせてよいのか。喉元過ぎれば、が通用するのか。例年通りの対策で、現場で働く仲間の命を守れるのか。法令、現場、施設、コストをつなげて判断する準備はできているのか。
熱中症労災が最多を更新したいま、物流施設の夏は、すでに以前とは違う局面に入っている。管理責任者が最新情報を得て、自社の対策を見直す機会として、本イベントの活用を1つの選択肢としてほしい。
CLO元年の夏を生き抜くための決断ーー命を守りKPIを両立させる、待ったなしの変革
「視聴者限定特典」として、『酷暑対策!改正規則対応チェックリスト』を提供
■開催日時:2026年7月14日(火)13時〜16時20分(予定)
■開催形式:オンラインライブ配信(YouTube Live)
■参 加:無料 ※事前登録制
■主 催:LOGISTICS TODAY「酷暑の物流生存戦略2026」実行委員会
■申込期限:2026年7月13日(月)16時
※視聴URLなどのご案内を開催1週間前〜前日目処にメールにてご連絡致します
※後日、YouTubeにてアーカイブ配信を予定しています(事前申込者限定)
※本ページ記載の本イベントの内容は、事前の予告なく変更になる場合がございます
川上泰生氏(フジトランスポート 取締役)
飯岡剛氏(丸全昭和運輸 物流品質管理部 理事)
松本孝文氏(三和建設 執行役員 大阪本店次長 RiSOKOブランドマネージャー)
古畑匡規氏(ファイズオペレーションズ 産業医・新宿区議会議員)
井澤僚太氏(デジタルグリッド プラットフォーム事業部 Director)
壽松木健太氏(エイターリンク 社長室 広報担当) ※VTR出演
<モデレーター>
赤澤裕介(LOGISTICS TODAY社長兼編集長)
刈屋大輔(LOGISTICS TODAY企画編集委員)
気象データ・労災統計・改正法制度から現状を俯瞰。CLO初年度の夏に何が問われているかを整理する。
登壇:LOGISTICS TODAY・赤澤裕介編集長
【セッション1】「酷暑と物流現場の今——法制度と現場の間にある壁」
改正労働安全衛生規則のルール変更のポイントを体系的に整理。企業が対策の見直しを迫られている現実と、現場との乖離をメディアの視点から語る。続いて、行政の立場から改正法の義務内容と企業向けキャンペーン・研究会等の取り組みを解説。
登壇:厚生労働省・高松達朗氏/冒頭解説・モデレーター:赤澤裕介編集長
【セッション2】「現場が動いた、そして壁にぶつかった——運送・建物、事業者の現在地」
物流企業が課題に向き合うことの難しさを整理したうえで、各社が直面してきた壁と試行錯誤を語る。
登壇:フジトランスポート・川上泰生氏、三和建設・松本孝文氏、丸全昭和運輸・飯岡剛氏/冒頭解説・モデレーター:刈屋大輔企画編集委員
【セッション3】「なぜ対策しても人が倒れるのかーー産業医が明かす、組織の共通点」
企業の酷暑・熱中症対策の現場に関わる立場から、企業が直面している健康管理上の課題と対応の難しさを解説。熱中症は「事故」ではなく、「管理体制・経営判断の問題」という視点への転換を促す。
登壇:産業医・古畑匡規氏/冒頭解説・モデレーター:赤澤裕介編集長
※関連VTR;「ワイヤレス給電システム」エイターリンク・壽松木健太氏
【セッション4】「電力コストという壁——酷暑対策と経営の間で何が起きているか」
対策強化と電力コスト上昇のジレンマを整理。新電力・エネルギーマネジメント導入を検討するうえで避けて通れない課題と、現実的な障壁を語る。
登壇:デジタルグリッド・井澤僚太氏/冒頭解説・モデレーター:刈屋大輔企画編集委員
【クロージング】
各セッションを受けて、荷主・CLOにとっての判断の難所と、運送・施設管理にとっての優先順位の見極め方を整理。「視聴者が明日から何を問い直すか」を提示。
登壇:全登壇者(一部登壇無しの可能性あり)/モデレーター:赤澤裕介編集長
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