ロジスティクス中一陸運(群馬県伊勢崎市)とデジタル・ウント・メア(秋田県横手市)は25日、中一陸運の業務効率化と継続的な企業変革を目的とした伴走型DX(デジタルトランスフォーメーション)プロジェクトを始動したと発表した。第1弾として物流業務に特化したAI-OCRと自動名寄せ機能を開発し、帳票処理にかかる事務工数を月126時間、年間1512時間削減することを目指す。システム完成は2027年2月を予定する。

(出所:中一陸運)
プロジェクトは群馬県の「ぐんまDX技術革新補助金」の採択を受けて進める。給油レシート、出荷予定表、アーカイブ文書などを対象に特化型AI-OCRなどを開発するほか、配車表、車両の整備・点検記録を含む業務の読み取り、確認、入力、照合、転記を効率化し、従来の事務工数を約6分の1に圧縮する。
開発するAI-OCRは、中一陸運が実際に使用する物流帳票や現場の判断ノウハウを基に構築する。企業名や車両名の略称、表記揺れを吸収する自動名寄せ機能も組み合わせる。AIが認識結果の確信度を判定し、判断に迷う部分を人が確認・修正する運用とすることで、作業負荷を減らしながら精度向上を図る。
中一陸運は、効率化で生み出した人員と時間を顧客対応、業務改善、新規営業、アーカイブ事業などの高付加価値業務へ振り向ける。年間約930万円の経済効果を見込み、実質的な事業者負担額を基準とした投資回収期間を約1.1年と試算する。
今後は配車・車両管理への展開や対象帳票の拡大を進めるほか、物流現場で蓄積した技術を他の物流事業者向けサービスとして展開することも検討する。さらに、古文書や歴史資料などを対象としたデジタルアーカイブ分野へのAI-OCR活用も視野に入れている。
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