サービス・商品両備システムズ(岡山市北区)は25日、「ICT事業の進捗と今後の展望について」のメディア説明会を開催し、2024~2026年度中期経営計画の目標達成が見込まれる旨を発表した。その一環として、物流機器の制御や自動化に強みを持つAPT(アプト、千葉市美浜区)を完全子会社化し、物流SI領域の体制を大幅に拡張したと発表。従来欠けていたWES(倉庫実行システム)・WCS(倉庫制御システム)領域や設備保守を補完し、WMS(倉庫管理システム)から現場機器の制御までワンストップで提供する体制を構築した。

▲多くのメディアが集まった両備システムズの説明会会場
APT参画でWES・WCS領域を徹底補完
両備システムズはこれまで、アパレル向け「サニーサイド」や製造業向け「インフォギア」、独自WMS「R-ロジフォー」、バース管理システム「R-ロジフォー トラックバース」など、主にソフトウエア領域を中心に各種SCMソリューションを展開してきた。
しかし、物流現場における自動化・省人化ニーズが高まる中、現場の各種ロボットや設備機器を制御・実行するWESとWCS、ならびに機器の設置・保守といった物理的な導入運用フェーズの強化が課題となっていた。
グループ参画を果たしたAPTは、倉庫自動化・制御特化のシステムインテグレーターだ。コンサルティングからロボット調達、WES・WCS構築、設置・メンテナンスまでを一括して手掛けるノウハウを持つ。今回の参画により、両備システムズは「上流のWMS構築から下流の機器制御・保守まで」を一気通貫で提供できる独自の事業基盤を確立した。

▲中期経営計画と全社成長戦略を説明する両備システムズ 代表取締役上席執行役員COO 小野田吉孝氏
専任組織立ち上げと将来的な事業拡大へ
同社は、APTとのシナジーを発揮させるため、専任組織の立ち上げやグループ横断スキームの構築を推進する。さらに必要に応じてM&Aも視野に入れ、SCM領域における事業規模の拡大を目指す。

▲ICT事業進捗とAPT完全子会社化を説明する両備システムズ執行役員 橋本渉氏
SCM事業の成長を図る中で、APT単体においても、26年7月期の売上高30億円から、今後4年間で68億円へと拡大させる計画を進める方針だ。

▲WES・WCS構築などの強みと今後の数値目標を述べるAPTの井上良太社長
グループアセットの融合でサプライチェーン全体を最適化
今後は、両備トランスポートや両備テクノモビリティカンパニーをはじめとする両備グループ各社の事業アセットとも連携。単なるシステム導入にとどまらず、顧客の在庫回転率向上やリードタイム縮小といった課題解決を支援する。
公共DX(デジタルトランスフォーメーション)や医療・福祉領域で培った基盤に加え、物流・民間分野でのソリューション網を本格化させることで、同社が掲げる中長期的な成長ビジョンを推進していく。
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