商船三井、世界最大のFSRUをウルグアイに投入

ロジスティクス商船三井は4日、ウルグアイ・ガスサヤゴ社が主導するウルグアイ・モンテビデオ港内のLNG受入プロジェクトで、基地の建設・保有・運営を請け負うGDFスエズ社の子会社と受入基地の中核となるFSRU（浮体式LNG貯蔵再ガス化設備）1隻の長期貸船契約を締結したと発表した。

貸船期間は20年で、商船三井が単独でFSRUの建造・保有・操業を行うプロジェクトは初めてとなる。

このプロジェクトに投入されるFSRUは、26万3000m3のLNG貯蔵容量を備え、FSRUとしては世界最大。韓国・大宇造船海洋で建造され、2016年9月に竣工後、ウルグアイに回航、16年11月から操業を開始する。

FSRUは、これまでの陸上受入基地に比べて低コストで短期間に受入体制を整える「ソリューション」として05年に実用化され、世界各地で導入計画が進んでいる。

商船三井では「今回の参画を大きなマイルストーンとして、30年に及ぶLNG船事業を通じて培った荷役、運航、保船のノウハウと実績をもとに、今後も拡大が見込まれるFSRU事業へ取り組みを一段と積極化していく」としている。

■FSRUの概要
全長：345メートル
全幅：55メートル
LNG貯蔵能力：26万3000立方メートル
再ガス払出能力：5億4000万立方フィート／日（LNG換算約10900トン／日）
係留方式：桟橋係留方式