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負債額10億5000万円、TDB調べ

札幌陸運が破産手続き開始、燃料費負担重く

2014年3月25日 (火)

M&A帝国データバンク(TDB)によると、12日に札幌地裁へ自己破産を申請した札幌陸運(札幌市手稲区)は、14日に破産手続き開始決定を受けた。破産管財人は越前谷孝弘弁護士(札幌市中央区)。財産状況報告集会は6月24日午後1時30分から開催される。

同社は、2002年11月に設立された運送事業者で、サンマを主体に鮭、カニ、数の子など北海道産の水産物を取り扱い、札幌-東京、札幌-大阪の定期便の輸送を手掛け、帰路には大手運送事業者の雑貨運送も行い、12年4月期には売上高16億2300万円を計上していた。

しかし、同業者間の価格競争などから翌13年4月期の売上高は14億8800万円にとどまり、収益面では燃料費負担の増加に加え、11年8月の本社社屋新築や車両調達などによる資金負担などから大幅な欠損を計上、財務面では債務超過となっていた。

今期に入ってからも業況改善を図ることができず、先行きの見通しが立たないとして今回の措置となった。負債額は10億5000万円。