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神戸製鋼、圧縮機事業で米国拠点の能力増強

2011年4月14日 (木)

ロジスティクス神戸製鋼所は14日、非汎用圧縮機事業の米国拠点で取り組んできた生産能力増強工事、本社移転工事がこのほど完工し、本格操業を開始すると発表した。総投資額は約2000万ドル。

 

また、新工場への移転にあわせて米国拠点の社名を「コベルコ・コンプレッサーズ・アメリカ」(KCA)に変更。今後、グル-プの機械関連事業の主力製品である非汎用圧縮機事業で北米・南米展開の中心的役割を果たしていく。

 

北米・中南米市場ではエネルギ-需要増大に伴う増産投資、環境規制強化に伴う環境投資が中長期的にも期待でき、従来からの石油化学、石油精製の需要に加え、ガスタ-ビン発電、オフショア(海洋石油・ガス採掘)、LNG受入基地などなどでの圧縮機需要が確実に増加していくことが見込まれている。

 

KCAは2003年に神戸製鋼が出資して以降、順調に業容を拡大しており、08年には第2工場を新設、生産能力を年5000万ドルまで増強した。その後も、10年の受注高が8600万ドルに達するなど事業環境は引き続き好調に推移しており、現在は外部倉庫の活用を図るなどしてフル生産を行っている。

 

今回の能力増強は、09年8月から工事を進めてきたもので、操業開始に伴い生産能力は年1万ドルとなり、需要の増加に確実に対応できる体制が整ったとしている。