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東京▶九州の輸送力増強など5本柱、来年3月14日改正

テーマは「うねりへの対応」、JR貨物が新ダイヤ発表

2014年12月19日 (金)

ロジスティクス日本貨物鉄道(JR貨物)は19日、来年3月14日に実施するダイヤ改正を発表した。テーマは鉄道へのモーダルシフトの「大きなうねりへの対応」。長距離トラックドライバー不足が課題となっていることに対応し、モーダルシフトの担い手として「顧客に選ばれるメニュー」を取り揃えた。

今回の改正では、(1)関東▶九州間の旺盛な輸送需要へ対応(2)輸送需要の旺盛な関西・鳥栖間の輸送力増強(3)関東・東北間にエコ関連物資列車新設(4)東京貨物ターミナル駅・東福山駅間への直行貨物列車設定(5)米子駅(貨物)を伯耆大山駅へ機能移転し利便性向上――の5項目を柱とする。

具体的には、東京貨物ターミナル駅深夜発▶福岡貨物ターミナル駅翌日夕方着のダイヤを実現し、大阪貨物ターミナル駅・鳥栖貨物ターミナル駅間の輸送力を増強。秋田県大館市向けの焼却灰やリサイクル物資を中心とした列車を新設する。

関東▶九州間の輸送力増強は、昨今のトラックドライバー不足から特に長距離輸送で鉄道へのシフトが加速しているとして、新たに関東▶九州間の列車を設定し、顧客需要に対応。要望の多い東京貨物ターミナル深夜発のダイヤとし、従来の速達タイプ列車と同等のリードタイムを確保する。所要時間は18時間58分。
テーマは「うねりへの対応」、JR貨物が新ダイヤ発表

また、九州・鳥栖地区は九州、長崎、大分の各自動車道の結節点に位置し、これまでも到着貨物を中心に需要が旺盛で多くの顧客から輸送力増強が要望されていたことを受け、大阪貨物ターミナル駅・鳥栖貨物ターミナル駅間を運転する列車の輸送力を増強し、利用しやすくする。
テーマは「うねりへの対応」、JR貨物が新ダイヤ発表

さらに、関東・東北間ではエコ関連物資列車を新設。関東圏から発送されるエコ関連物資輸送の需要が年々高まり、今後も東北地区向けの利用が増加するとみて隅田川駅・大館駅間にエコ関連物資を中心とした列車を新設する。
テーマは「うねりへの対応」、JR貨物が新ダイヤ発表

関東・広島間の列車を見直し、より利便性の高い相互深夜発の直行貨物列車を設定するほか、伯耆大山駅にコンテナホームを新設し、米子駅(貨物)の機能を移転する。これにより、米子地区で効率的な輸送体系を構築する。
テーマは「うねりへの対応」、JR貨物が新ダイヤ発表

輸送機材の設備投資としては、機関車12両、コンテナ車178両、コンテナ5000個を新たに製造する。コンテナの内訳は19D形式3450個、19G形式1000個、V19C形式500個、20E形式50個。

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