ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

物流会社「オンハンド」、東京・有明地区に近く基幹拠点完成

ファストリ×大和ハウスの合弁物流会社、事業準備整う

2016年3月3日 (木)
大和ハウス、ファーストリテイリングと共同物流を開始

(画像:2014年10月の計画段階のもの)

アパレルファーストリテイリングと大和ハウス工業が共同出資で設立した物流会社「オンハンド」(東京都江東区)は、3日までに江東区有明で基幹となる物流拠点を完成させ、営業倉庫と利用運送登録を済ませ、本格的な事業体制を整えた。

オンハンドはファーストリテイリングが51%、大和ハウスが49%を出資し、昨年4月1日付で設立。大和ハウスが有明地区に所有する土地3万6300平方メートルに建設している地上6階建て、延床面積11万2400平方メートルの物流施設の運営を担う。同施設は工期がやや押し気味のスケジュールとなっているが、「事業のグランドデザインには影響がない範囲で進行している」(ファーストリテイリング)という。

新拠点でオンハンドは、都心の立地を活かして配送コスト、時間を大幅に削減するとともに、店舗の販売状況にリアルタイムに対応し、商品を短時間で配送する。ネット通販で受注した商品を当日中に届ける出荷拠点として運用を開始する。また、倉庫にバックルーム機能を備えることで、商品をすぐに陳列できる状態で配送し、店頭の欠品を減らすほか、顧客のニーズに沿って商品をカスタマイズする加工機能を備える。

ファーストリテイリングでは、有明拠点を「物流の司令塔」に位置づけて店舗や宅配パートナーとの連携を図るほか、顧客への情報発信基地としても機能させる。

オンハンドは有明拠点で延床面積11万2400平方メートルのうち、2月23日付で7万900平方メートルを営業倉庫に登録したほか、全国を対象とした貨物利用運送事業も同月25日付で登録を終えている。