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実際の担当者の予測より15%精度改善

ポッカ、食品ロス削減へ適正生産量モデルコンペ

2016年5月18日 (水)

荷主ポッカサッポロフード&ビバレッジは18日、豆腐を製造する子会社の日本ビーンズ、オプトホールディングが運営するビッグデータ研究機関「オプトデータサイエンスラボ」とともに、日本ビーンズ製豆腐の適正生産量を予測するモデルのコンペを開催し、そこから得られた有用な予測モデルを実際の適正生産量の予測ツールとして導入した、と発表した。

過剰生産による「食品ロス」を減らす取り組みとして、ビッグデータを活用した予測モデルを開発して豆腐の適正生産量を的確に予測するためにコンペを行ったもので、事務局からコンペ参加者にドコモ環境センサーネットワークの気象データ、気象庁データ、日本ビーンズの豆腐製品の特売予測データを提供し、これをもとに適正な生産量を予測するためのモデルを構築してもらった。

この結果、特定の製品では、日本ビーンズで実際に需要予測を担っている担当者の予測精度より15%精度が改善したという。

コンペはクラウドソーシングサイト上で行われ、全国からの応募を受け付け、総応募数は1665件となった。

同社は「食品ロス問題は生産量の調整だけでなく、流通・小売面からのアプローチも重要だ。ポッカサッポロ、日本ビーンズでは、今後需要予測担当者による従来の生産量予測と並行し、コンペの予測モデルを活用し、豆腐の生産を行うことで、食品ロス問題解決に取り組む」としている。