ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日立造船、尿素水でNOx還元する舶用SCRシステム

2016年5月20日 (金)

イベント日立造船は19日、同社が開発した舶用の大型2ストロークディーゼル機関用SCRシステムが日本マリンエンジニアリング学会(JIME)が主催する2015年度学会・技術賞を受賞した、と発表した。14年度に受賞した「マリンエンジニアリング・オブ・ザ・イヤー」に続き2年連続で表彰された。

この舶用SCRシステムは、09年からマンディーゼルアンドターボ社(ドイツ)と共同開発した排出ガス浄化技術。過給機上流側の高温・高圧な排気ガスを利用するため、触媒容量が少なくて済み、コンパクト化を実現しているほか、過給機の応答性に関する課題を、システム系統内に設けられた複数のバルブ制御により解決した。

さらに、NOx(窒素酸化物)を無害な窒素と水にする還元剤に、尿素水を用いて環境面だけでなく安全面も考慮した。

また、日本海事協会から第3次NOx排出量規制値を下回ることを証明する鑑定書を取得している。