事件・事故高速道路機構(日本高速道路保有・債務返済機構)とNEXCO中日本(中日本高速道路)は14日、車両制限令で定められた一般的制限値(25トン)を大幅に上回る車両総重量の大型トレーラーを走行させていたとして、連名で運送会社4社を神奈川県警と岐阜県警の高速隊に告発した。7日にも同じ容疑で2社を告発しており、2週間に満たない期間に6社を集中告発し、減らない違反行為に厳しく臨む姿勢を示した。
告発を受けた運送会社6社のうち、重機運輸機工(千葉県浦安市)は2015年4月14日に「車両総重量82.05トンで大型トレーラーを通行させていた」として、NEXCO東日本が千葉県警に告発しているが、その後再び「悪質な違反が確認された」ことから、改めて告発することにした。
車両総重量の大幅超過を理由に高速道路会社による警察への告発が相次いでいるのは、2015年1月に国土交通省が「車両総重量が基準の2倍以上の重量超過の悪質違反者に対しては、その事実をもって告発を行う」とする厳罰化方針が打ち出されたのを受けた動き。
違反していたのは重機運輸機工のほか、田和通商(佐賀県有田町)、アスリートトラフィック(愛知県阿久比町)、長島運輸(東京都江東区)、横田重機(千葉県船橋市)、新東京運輸(神奈川県愛川町)――の合わせて6社。民営化後、NEXCO中日本が同じ容疑で警察に告発したのは、今回の6件を含めて累計15件となった。違反した運送会社の違反内容と告発日、違反場所、違反日時は次の通り。
会社名 | 告発日 | 違反日時 | 違反場所 | 告発先 | 違反時の車両総重量(カッコ内は超過重量) |
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重機運輸機工※2回目の告発 | 9月7日 | 2月18日17時26分頃 | 中央自動車道上り線八王子本線料金所 | 警視庁高速道路交通警察隊 | 78.7トン(53.7トン) |
2月18日17時38分頃 | 中央自動車道上り線八王子本線料金所 | 警視庁高速道路交通警察隊 | 63.2トン(38.2トン) | ||
田和通商 | 9月7日 | 5月31日13時10分頃 | 伊勢湾岸自動車道みえ川越インターチェンジ | 三重県警察本部高速道路交通警察隊 | 65.1トン(40.1トン) |
アスリートトラフィック | 9月14日 | 1月26日9時58分頃 | 名神高速道路岐阜羽島インターチェンジ | 岐阜県警察本部高速道路交通警察隊 | 50.1トン(25.1トン) |
長島運輸 | 9月14日 | 3月1日11時13分頃 | 首都圏中央連絡自動車道寒川北インターチェンジ | 神奈川県警察本部高速道路交通警察隊 | 52.2トン(27.2トン) |
横田重機 | 9月14日 | 4月27日20時3分頃 | 東名高速道路下り線東京本線料金所 | 神奈川県警察本部高速道路交通警察隊 | 52トン(27トン) |
新東京運輸 | 9月14日 | 5月18日20時9分頃 | 首都圏中央連絡自動車道相模様原愛川インターチェンジ | 神奈川県警察本部高速道路交通警察隊 | 54.6トン(29.6トン) |