拠点・施設日本GLP(東京都中央区)は4日、熊本県大津町で延床面積1万3235平方メートルの先進的物流施設「GLP熊本大津」が完成したと発表した。熊本県での同社初の開発案件で、近鉄ロジスティクス・システムズ(東京都品川区)が九州半導体戦略の旗艦拠点として一棟利用する。
熊本県では、TSMC(台湾)の進出を契機に半導体関連企業の投資が活発化しており、今後10年間で累計11兆円規模の経済波及効果が見込まれている。新施設は、TSMCや東京エレクトロンなどが集積する半導体産業団地の近隣に立地。熊本空港から7キロ、九州縦貫自動車道・熊本インターチェンジから11キロに位置し、九州全域をカバーできる広域配送拠点としての利便性を備える。

▲「GLP 熊本大津」外観(出所:日本GLP)
地上4階建て、耐震S造のボックス型施設で、荷物用エレベーターや垂直搬送機を設置し、効率的なオペレーションを支援。床荷重は1平方メートルあたり1.5トンで重量貨物にも対応する。全館空調を完備し、従業員の快適な労働環境を確保した。環境面ではLED照明の採用やCASBEE認証の取得を予定し、脱炭素化に向けた取り組みも進める。
日本GLPと近鉄ロジは用地取得段階から協議を重ね、空港・産業団地双方へのアクセス性や同社の開発ノウハウを高く評価した。帖佐義之社長は「半導体産業の急成長を背景に、熊本・福岡での開発を加速させる。地域の需要に応える高品質な物流拠点を通じ、企業の成長と地域経済の発展に貢献したい」とコメントしている。
同社は、熊本県内で「GLP熊本菊池」を着工中であり、福岡では九州初の大規模施設「GLP福岡ICプロジェクト」も進行中。九州エリアでの事業展開をさらに強化していく方針だ。
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