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ロジスティクス日本郵船は4日、ベルギーの現地子会社インターナショナル・カー・オペレーターズ（ICO）が、同国ゼーブリュージュ港で運営する完成車ターミナルで、欧州港では初となる完全自動型立体駐車場の建設を進めると発表した。9月15日付でベルギー政府から正式な建設許可を取得しており、自動化による業務効率化と温室効果ガス（GHG）排出削減の両立を図ることで、欧州の自動車サプライチェーンの高度化に貢献する。
▲自動立体駐車場のイメージ図（出所：日本郵船）
ICOのゼーブリュージュ港ターミナルは、平置き駐車場250ヘクタール（250万平方メートル）に7万5000台を収容できる世界最大級の規模を誇る。新設される立体駐車場は2.5ヘクタールの敷地に1万台を格納可能で、年間取扱台数を現行の250万台から300万台へ拡大する計画。搬出時はドライバーが運転して車両を移動させる従来方式から、システム操作による自動搬出に切り替え、ヒューマンエラーの低減と安全性の向上を図る。
さらに、ターミナルに設置された11基の風力発電タービンで発電した再生可能エネルギーを活用し、クレーンなどの設備を稼働。船舶の接岸位置に近い立地条件を生かし、車両の移動距離を短縮することで、運用段階でのCO2排出削減にも寄与する。
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