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富士物流、RFID活用で作業時間短縮し技術活用賞受賞

2016年9月29日 (木)

認証・表彰富士物流はこのほど、日本ロジスティクス協会(JILS)主催のロジスティクス大賞で、「RFID技術の利用による庫内作業時間低減の実現」が技術活用賞を受賞したと発表した。

同社は棚卸ロボットの開発などでRFIDを活用した作業時間の低減策を手掛けている。RFIDの取り組みの一つに、棚卸時の現品確認作業を効率化した事例がある。この事例では、「3か月に一度、自社従業員4-5人で実施している棚卸作業に非常に時間がかかり、2日間出荷ができなくなる」「時間短縮とともに作業のミスも減らしたい」という顧客の悩みを解決したもの。

富士物流は、その顧客がこれまで1万枚以上の現品バーコードを1点ずつ読み込んでいたものを取りやめ、物流センター入庫時に全商品へICタグを貼付し、棚卸時にRFIDで一括読み取りする方法に変更したことで作業時間を短縮した。ICタグの貼付作業は他の流通加工作業と同時に行うことで作業負荷増加も抑えた。1つの棚に大量に保管されている商品も、ICタグの電波により商品を動かすことなく商品情報を一括取得し、従来発生していたバーコードの読み飛ばしを解消した。

このほか、棚卸ロボット「ロジらふ」を開発し庫内作業時間の低減を実現している。ロジらふは、RFIDを貼り付けた商品を対象に自走して棚卸をするロボットで、ICタグをRFIDで一括で読み取ることができるためすばやい作業を可能とする。

同社が技術活用賞を受賞した内容については、10月27日、28日に東京青山ダイヤモンドホールで開催されるロジスティクス大会の受賞記念講演で公開予定となっている。