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国連WFP、最強ハリケーンの被害想定し支援輸送準備

2016年10月6日 (木)
国連WFP、最強ハリケーンの被害想定し支援輸送を準備
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ロジスティクス国連の世界食糧計画(国連WFP)は6日、「カテゴリー4」のハリケーンが4日にハイチを直撃したことを受け、通過ルート上にあるカリブ海諸国の要望に応じた支援を実施できるよう活動を準備している、と発表した。

今回のハリケーン「マシュー」の通過ルートにある国々のうち、もっとも食糧事情が厳しいハイチには、以前から国連WFPの食糧が備蓄されており、最大で30万人に対し1か月分の食糧を提供することができるという。

この食糧はハイチ国内の数か所の拠点に備蓄しており、道路の封鎖や冠水時でも各地へ素早く輸送できる体制が整っている。また必要に応じて被災地に配給できるよう、栄養強化ビスケットが近日中にドバイからマイアミへ運ばれることになっている。

マシューは、カリブ海付近を襲ったハリケーンとしては2007年の「フェリックス」以来、「最強のハリケーン」といわれており、その強さを示す「サファ・シンプソンスケール」でカテゴリー4と分類されていることから、国連WFPでは「命に危険を及ぼすほどの洪水や土砂崩れなどの被害をもたらす可能性がある」としている。

国連WFPのミゲル・バレト中南米・カリブ海地域局長は、「食糧が手に入らず困難な立場にある被災者の命を守り、食糧を届けるため、各国政府の活動を支援していくことが国連WFPの優先課題」だとし、ハリケーンによる被害に即対応できるよう、緊急支援スタッフと物資を現地に送るべく準備を進めていることを説明した。

(画像:Logan Abassi UN MINUSTAH)