ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

2021年度末までに総額170億円投資

日機装、航空機部品増産へ宮崎に新工場

2016年11月25日 (金)

荷主日機装は25日、世界的な航空機需要の高まりに対応するため、宮崎市に新工場を建設し、CFRP製ジェットエンジン逆噴射装置用部品「カスケード」の増産需要に対応すると発表した。2017年3月に着工し、20年3月の操業開始を目指す。

カスケードは、1983年に世界で初めて開発に成功したCFRP製ジェットエンジン逆噴射装置用部品で、世界の民間航空機市場をほぼ独占しているが、世界的に航空機需要が高まっていることから、新工場を建設することで生産能力の拡大を図る。

また、主翼部品などほかの航空機部品の新規受注に対応し、生産技術の高度化と生産量の増強で事業拡大につなげる。新工場は全額出資子会社を通じて運営する。

宮崎ハイテク工業団地の敷地12.2万平方メートルを13億円で取得し、管理棟と航空宇宙工場の建設に112億円を投資。2021年までに45億円を追加で投じ、インダストリアル工場を建設する。投資総額は21年度末までに170億円となる見通し。

■新工場の概要
所在地:宮崎市高岡町高浜宮崎ハイテク工業団地
敷地面積:12万2000平方メートル
総投資額:2021年度末までに総額170億円
取り扱い品目:「カスケード」など炭素繊維強化プラスチック製航空機部品のほか、将来的には産業向け特殊ポンプ・システムを予定
従業員数:2021年度末までに500人
土地取得先:宮崎市土地開発公社