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JR貨物、16年度のコンテナ取扱量0.6%減少

2017年4月14日 (金)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)は13日、2016年度と3月の輸送動向を発表した。16年度の取扱貨物量はコンテナと車扱合わせて前年同期に比べ0.5%増加した。

昨年度は、4月の熊本地震、6月から9月にかけての相次ぐ台風の接近・上陸などの影響により高速貨物1447本、専用貨物30本が運休となった(前年度は高速貨物1095本、専用貨物17本が運休)。

特に8月下旬から9月上旬にかけての台風10号は北海道地区に大きな被害をもたらし、この影響で不通となっていた石勝線・根室線については、復旧までの間トラック・船舶による代行輸送を実施した。

コンテナ貨物は自動車部品(10.6%増)が特に下期、自動車販売台数増加に伴い増送となったほか、化学工業品(0.7%増)が前年を上回った。また、トラックドライバー不足を背景に、飲料を中心とした食料工業品(1.4%増)や積合せ貨物(0.7%増)が堅調に推移した。

農産品・青果物(7.9%減)が上期の九州地区での玉葱の生育不良に加えて、下期の台風10号の影響を主因とした野菜類・馬鈴薯の減送、民間流通米輸送が低調に推移し、前年を大きく下回った。また、紙・パルプ(3.7%減)が印刷紙・コート紙の需要の落ち込みにより減送となった。コンテナ全体では0.6%減少。

車扱は、石油(2.6%増)が11月に関東地区で記録的に早い積雪を観測するなど、冬季の気温低下に伴い灯油を中心に増送となり、車扱全体では前年比3.3%増加した。

一方、3月の取扱貨物量はコンテナが前年同月比1.8%増、車扱が2.6%増で合わせて2.1%増加した。月初の東海道線旅客列車自動車との衝撃などの影響により、月全体で高速貨物43本が運休となった(前年同月は高速貨物42本が運休)。