ロジスティクス郵船ロジスティクスが4月28日発表した前3月期決算は、航空事業でアジアの仕入れが高騰し、ロジスティクス事業も経済の減速が影響し荷動きが鈍化したことで、営業益が半減した。
日本セグメントの海上事業は、輸出では自動車関連部品や工作機械、電子・電気機器関連品、輸入は自動車関連部品や衣料品、食品関連の好調な取り扱いが継続し、輸出取扱実績(TEU)は前期に比べ29.5%増、輸入取扱件数は14.3%増となった。
一方、航空事業の輸出は自動車関連部品やアジア向けを中心に電子・電気機器関連品の荷動きに回復がみられ、取扱重量が6.6%増加。輸入は、個人消費低迷の長期化が荷動きに影響したことに加え、医療機器関連品の荷動きが低調で取扱件数は1.4%減少した。
全体では、売上高が0.6%減、セグメント損失は航空事業で事業環境の改善に時間がかかったこと加え、一時費用を計上したことも影響し、18億5000万円(前期はセグメント損失6000万円)へ拡大した。
海外セグメントでは、米州、南アジア・オセアニアが減収減益、欧州が減収増益、東アジアが増収減益となった。
■2017年3月期
期初からの累計実績(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 439,141 | -6.5% | |
営業利益 | 4,224 | -53.4% | 1.0% |
経常利益 | 5,970 | -40.3% | 1.4% |
最終利益 | -2,511 | -- | -- |