財務・人事SGホールディングスが27日に発表した2018年3月期の中間決算は、佐川急便を核としたデリバリー(宅配)事業で単価・取扱個数をともに伸ばしたことなどを背景に、売上高が5%増(前年同期比)の4814億円、営業利益が23.7%増の289億円となり、売上高に対する営業利益率が前年同期の5.1%から6%へと拡大した。
主要部門ごとの売り上げは、デリバリー事業が3830億円で216億円増加。ロジスティクス事業は22億円増の566億円、不動産事業は31億円減の78億円、その他の事業が23億円像の339億円となった。
主力のデリバリー事業は適正運賃収受の取り組みを継続し、電報類似サービス(特定信書便)事業を手がけるヒューモニーの子会社化やセッティング事業の好調に伴う増加で売上を拡大。輸送品質管理コストの増加があったものの、増収効果で部門利益は44億円増の222億円を稼ぎ出した。
ロジスティクス事業は越境ECの拡大や自社の海外事業の取り扱い増加を受けて増収増益、不動産事業は流動化規模の縮小で減収となったが利益は14億円増の40億円とした。
通期は売上高1兆円(前期比7.5%増)、営業利益580億円(17.2%増)、最終利益330億円(16%増)を見込む。
■2018年3月期第2四半期決算
累計(億円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 4,814 | 5.0% | |
営業利益 | 289 | 23.7% | 6.0% |
経常利益 | 293 | 28.0% | 6.1% |
当期利益 | 166 | 33.2% | 3.4% |