ロジスティクス日本財団は9月30日、水素専焼エンジンを搭載した内航船「輝光丸」(きこうまる)が大阪湾でカーボンニュートラル実証航行に成功したと発表した。同財団によると、水素専焼エンジンを搭載した船舶の開発と実証航行は世界初。9月25日に水素専焼エンジンを使って2時間、33キロを航行し、従来の化石燃料を使用した場合と比べて1.2トンのCO2排出量を削減した。

▲カーボンニュートラル航行を行う輝光丸(出所:日本財団)
実証は、2022年に始動した「日本財団 ゼロエミッション船プロジェクト」の一環。ヤンマーパワーソリューションを代表とする「舶用水素4ストロークエンジン・水素エンジン対応大型内航タンカー開発コンソーシアム」が実施した。
輝光丸は総トン数4500トンで、上野トランステックが船主・運航者を務める。ヤンマーパワーソリューションがパイロット着火方式の水素専焼エンジンなど水素関連機器を開発し、上野トランステックが既存船の改造と水素燃料に対応する船員教育を担当した。

▲パイロット着火方式水素専焼エンジン(出所:日本財団)
日本財団は2050年の内航海運のカーボンニュートラル実現を目標に、3つのコンソーシアムで水素燃料船の開発を進めている。24年4月には水素燃料電池を使った洋上風車作業船「HANARIA」のゼロエミッション運航を実施しており、26年度末までに他の2つのコンソーシアムでも実証実験を予定する。
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