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ENEOS、豪州に1.2メガワット級MCH製造設備

2026年10月7日 (水)

荷主ENEOSは6日、オーストラリア・クイーンズランド州に、水素キャリアの一種であるメチルシクロヘキサン(MCH)を製造する大型実証プラントを建設し、同日開所式を開催したと発表した。試運転を経て2027年1月から実証運転を開始し、設備を約2年間運転する計画で、将来の大規模なグリーン水素サプライチェーン構築に向けて技術検証を進める。

▲開所式の様子(出所:ENEOS)

実証プラントでは、同社が独自開発した低コスト型有機ハイドライド電解合成法「Direct MCH」を採用する。再生可能エネルギーなどの電気を使い、水とトルエンからMCHを一段階の反応で製造する技術で、水電解などで製造した水素をいったん貯蔵してトルエンと反応させる工程を必要としない。

今回、商用化の最小単位となる1.2メガワット級の大型電解槽を開発した。2023年に実施した実証で使用した電解槽の約8倍の規模で、プラントのMCH生産能力は最大日量9トン。実証運転では設備の性能や劣化挙動などを評価し、商用化に必要なデータを取得する。

▲実証プラント外観(出所:ENEOS)

MCHは水素ガスの500分の1の容積で、常温・常圧で液体として扱えるため、貯蔵や輸送がしやすい特徴がある。ENEOSは世界でも有数の再生可能エネルギー供給地であるオーストラリアで実証運転を行い、プラント運転に係る技術的課題を早期に抽出・解決するとともに、Direct MCHによるグリーン水素サプライチェーン全体の低コスト化を目指す。

実証はNEDOのグリーンイノベーション基金事業「大規模水素サプライチェーンの構築」のうち、「革新的な液化、水素化、脱水素技術の開発/直接MCH電解合成技術開発」の一環として実施する。ENEOSは得られた知見を基に、技術、経済性、市場環境を総合的に見極めながら「Direct MCH」の社会実装を目指す。

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