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商船三井は7日、メキシコで生産される完成車を対象としたNAFTA（北米自由貿易協定）域内海上輸送サービスを新たに開始した、と発表した。
2013年にメキシコで生産された自動車300万台のうち8割が輸出向けで、今後もこの傾向が続くとみられることから、商船三井は主要輸出先の米国向け海上輸送サービスを新たに開設し、顧客のニーズに対応する。
メキシコ東岸から米国東岸へは、グループ会社の日産専用船、ワールド・ロジスティクス・サービス（USA）と共同で自動車船3隻を投入し、メキシコ・ベラクルーズ港と米国ジャクソンビル、ブランズウィック、ボルチモア、ニューアーク、デイビスビルなどの各港とを結ぶウィークリーのシャトルサービスを提供する。
既に3月には第一船として「コスモスエース」（4万6346総トン、4100台積み）がベラクルーズ港を出帆。続いて、「ハーモニーエース」（4万7519総トン、4800台積み）、「ワールドスピリット」（3万7949総トン、3200台積み）も新航路に投入する。
また、メキシコ西岸から米国・カナダ西岸へも、段階的に自動車船を投入し、メキシコのラサロ・カルデナス港から米国サンディエゴ、リッチモンド、ポートランド、タコマ、カナダのニューウェストミンスター港などへの海上輸送サービスを行う。
同社は「メキシコからの自動車輸出は今後も加速するものと見られており、当社は50年にわたる自動車船運航で培ったノウハウと実績をもとに、同国の旺盛な完成車輸送需要にきめ細やかに応えていく」としている。
