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定温物流サービスの競争力強化

鴻池運輸、ベトナムの冷凍冷蔵倉庫会社を買収

2014年4月15日 (火)

M&A鴻池運輸は15日、ベトナムの冷凍冷蔵倉庫会社「アンファAG社」の全株式を同社グループで取得し、子会社化すると発表した。5-6月の取得を目指す。

同社はベトナムで現地法人コウノイケ・ヴィナトランス・ロジスティクス社を中核とした定温物流サービスを展開しているが、経済成長に伴う食品消費環境の変化で、温度管理の必要な食品の需要増加が見込まれるとして、アンファAG社の買収を決めた。

アンファAG社は、ホーチミン市での大手冷凍冷蔵倉庫会社4社の一角に位置付けられており、ホーチミン市郊外のロンハウ工業団地に4万平方メートルの土地を保有。1万平方メートルの冷凍冷蔵倉庫を運営し、最大2万パレットの保管能力を駆使して幅広い冷凍冷蔵商品の保管・配送サービスを提供している。

また、HACCP(食品製造から出荷までの品質管理工程)・SSOP(衛生標準作業手順)・GMP(米国が定めた医薬品などの品質管理基準)をベトナムの冷凍冷蔵倉庫として初めて取得している。

アンファAGを傘下に収めることで、鴻池運輸は同国で提供する定温物流サービスの質を高めるとともに、コウノイケ・ヴィナトランス社の事業と組み合わせて相乗効果の創出を図る。日本・米国・タイ・中国に保有する冷凍冷蔵倉庫や、各国の国際物流拠点と連携した一貫輸送サービスの提供にも取り組む。