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常石造船、中国でコンテナ船4隻受注

2014年4月18日 (金)

荷主常石造船、中国でコンテナ船4隻受注常石造船は17日、海外グループ会社の常石集団(舟山)造船(TZS)で1020TEU型コンテナ船4隻を上海国際港務集団(SIPG)の香港子会社から受注したと発表した。受注した4隻は、SIPG傘下の上海海華輪船(HASCO)が運航する。HASCOは、日中間や中国と東南アジアを結ぶ航路で定期コンテナ輸送を展開している。

SIPGは、上海港を拠点に荷役や物流などの港湾事業を展開する中国の国営企業で、常石造船、TZSが中国国営企業から新造船建造を受注するのは初めて。

受注したコンテナ船の船型は2011年に、常石造船が商品の多様化を目指して開発したもので、16年に2隻、17年に2隻を竣工する。4隻は13年に燃費性能を改善し、新国際ルールに適用した最新の改良モデルで、電子制御エンジンを採用し、これまで機械制御だった燃料噴射を電子制御することで、燃料消費量や排ガスに含まれる窒素化合物を低減する。

また、主機の出力をさらに効率よく推進力に変えるプロペラを独自に設計し、燃費を向上させたほか、7月以降の契約船に対して適用される国際海事機関(IMO)の船内騒音規制に対応した居住区内部の設計とする。

従来モデルと同様に、居住区を船尾端部に搭載し、甲板上のコンテナ積載スペースを居住区前方にのみ配置する工夫で荷役作業の効率化を図り、荷役時間を短縮化する。