日立、リアルタイム船舶位置情報サービスを開始

サービス・商品日立ソリューションズは5日、地図上で船舶の動向を可視化する「船舶位置情報サービス」の提供を23日から開始する、と発表した。世界中で航行する船舶のリアルタイムの位置情報を地図上に表示し、位置の検索や航行の軌跡表示によって船舶の動向を可視化し、海事関連業務の経営戦略の策定や船舶運航管理を支援するもの。

米国の調査会社IHS社の海事部門、IHSマリタイムが提供する船舶のリアルタイムな位置情報と詳細属性情報を使用し、日立ソリューションズの空間情報処理技術を活用、情報に位置と時間を結びつけて収集し、地図上で管理・分析・表現できるようにした。

船舶から発信されるリアルタイムの位置情報や航行履歴を、地図ベースの画面に分かりやすく可視化するとともに、船速情報や仕向地（送り先）情報との組み合わせにより、船舶運航管理を支援。地図上で指定した任意の範囲の情報を抽出する空間検索機能を使うことで、特定の港湾や海域、海上交通の重要な拠点などを航行する船舶の情報を容易に把握し、海域や航路に着目した造船・傭船の需要予測に役立てることができる。

サービスの年間使用料は1ライセンス498万円（税別）で、カスタマイズにも対応する。