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被災地、港湾施設の被害まとめ[12日9時]

2011年3月12日 (土)

話題東北地方太平洋地震の発生を受けて、国土交通省は12日早朝時点の、被災地港湾施設などの被害状況をまとめた。太平洋沿岸は大津波警報が発表されており、警報が解除されて安全が確保され次第、震度5弱以上を観測した港湾で施設点検を実施する。各港湾の被害状況は次の通り。

 

<北海道>
十勝港:コンテナ3個流出。
霧多布港:防潮堤が2か所で越流。琵琶瀬地区では5メートル程度の波除堤で変位しているが「詳細確認中」。
根室港:花咲地区で流出したコンテナが防潮堤に衝突し、防潮堤が破損。詳細は確認中。
えりも港:照明2基が消えているほか、海岸の擁壁が転倒。
浦河港:中央埠頭から車両が流出、造船所が浸水。
苫小牧港:木材、ドラム缶、灯標、浮標灯が流出。貯木場からも木材が流出している。
釧路港:貯木場から木材が50本程度流出したほか、東港副港で冠水、漁船同士が衝突。建設会社のアンカー船が沈没。第4ふ頭でコンテナ船が損傷。
白老港:第3商港区で土砂流出。

 

<岩手県>
釜石港:湾口地区で防波堤に被害がある模様。詳細は不明。
久慈港:作業台船水没、仮置ケーソン破壊、起重機船乗り上げ、浮標灯・標識灯流出、北日本造船の建物半壊、石油備蓄基地施設にも被害がある模様。

 

<神奈川県>
横浜港:山之内高島道路の桟橋接続付近で通路亀裂。大黒ふ頭、横浜市管理事務所周辺に液状化が発生。本牧地区で護岸(防波)裏込など工事裏込石の崩れがある。
川崎港:岸壁31号、9号、川崎海底トンネル出入り口ルーパー部路面にひび割れ。西公園と前面道路に液状化が発生しているが、立ち入り禁止処置済み。

 

<茨城県>
茨城港:常陸那珂港東防波堤上部工事に異常あるも「内容確認中」。内貿・外貿バースに液状化。ガントリークレーン傾斜。臨港道路の分断・浸水。作業船が流出し、他船と衝突した。日立港区では第5ふ頭の車流出、漂流物もある。津波4メートル。第5埠頭地区突堤西側で上屋に火災、輸出用完成車が被災。大洗港区で道路が浸水。

 

<新潟県>
新潟港:西港地区で、新潟みなとトンネル右岸陸上部に一部陥没あり。トンネル通行には支障なし。

 

<高知県>
須崎港:浸水被害も「詳細不明」。