荷主内海造船は17日、因島工場で建造していた載貨重量3万7700トンの乾貨物船「アフリカンレイブン」を完工する。
アフリカンレイブンは、すべてのホールドを二重船側構造とした最新型の乾貨物船で、二重船側構造を採用したことにより、従来船よりも船体強度と外部損傷に対する復原性を向上させたほか、貨物倉内のメンテナンスを容易にし、部損傷を受けても貨物の流出を防ぐことができる。また、燃料油でも国際規則に対応した二重船側構造で保護されている。
幅広浅喫水の特徴を持ち、水深の浅い港湾の出入港を可能とするとともに、河川、運河、湖などへの航行が可能な船型。幅広船のため、特に針路安定性を考慮した舵、船尾形状とした。木材、穀類、石炭、鉱石、鋼製品などを積載できる。
貨物倉は、第2-第4ホールドがボックスシェープ型で5ホールドに区画され、荷役装置は30トンデッキクレーン4基を備える。倉口は、ワイドハッチを採用することにより、長尺物の積載、荷役効率を向上させた。
また、バラストタンクの配置を工夫し、木材積載重量の向上を図った。