荷主東洋ゴム工業は1日、ダイバーテック事業部門が手掛けるウレタン事業のグローバルな成長を目的に、タイに硬質ウレタン断熱材の製造販売会社「トーヨー・ソフランウイズ・タイランド」を設立したと発表した。
同社の国内硬質ウレタン事業は、傘下のソフランウイズを通じて技術開発から製造・販売まで一貫して展開しており、国内トップシェアとなっている。硬質ウレタン原液は、防露・保温・保冷・凍結防止といったさまざまなニーズを満たす家庭用・業務用冷蔵庫や住宅用断熱建材、超低温設備(LNG貯蔵タンク、LNG運搬船)などに使用されている。
新会社のトーヨー・ソフランウイズ・タイランドでは、日本国内で顧客から高い評価を得ている「硬質ウレタン断熱パネル」と「硬質ウレタン原液」の製造・販売を行う。
同社は新中期経営計画「中計’14」で、断熱用ウレタン製品の海外展開を掲げ、16年には国内外トータルで売上を2013年比20%増へと伸ばすことを目指しており、今回の新会社設立は市場の成長が見込まれる東南アジアで戦略的な事業拡大を図るための重要施策に位置付けている。