東洋ゴム、トラック用タイヤ出荷価格を値上げ

荷主東洋ゴム工業は29日、トラック用タイヤなど国内市販用タイヤのメーカ－出荷価格を値上げすると発表した。トラック・バス用タイヤは8％、小型トラック用タイヤは6％値上げする。

対象ブランドは「トーヨータイヤ」で、国内市販用タイヤ、チュ－ブ、フラップなど、夏用・冬用タイヤとも5月1日出荷分から適用する。

自動車用タイヤの主な原材料となる天然ゴムは昨年から価格高騰が続いており、また合成ゴムの原料として用いられる石油化学系原材料価格も高値圏で推移している。

同社はこれまで、生産性向上などによるコスト抑制に努めててきたが、「企業努力のみでこの上昇分を吸収することは困難な」だと判断し、値上げに踏み切った。

■値上げ率（平均）
建設車両用タイヤ：10％
産業車両用タイヤ、トラック・バス用タイヤ8％
小型トラック用タイヤ6％
乗用車用タイヤ、バン用タイヤ5.5％
チューブ、フラップ、その他8％