ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

今後も加速する見通し、JLL調べ

東京の物流施設市場、12か月連続で賃料上昇

2014年8月18日 (月)

調査・データジョーンズラングラサール(JLL)が13日に発表した「ジャパンプロパティダイジェスト(JPPD)2014年第2四半期」によると、4-6月の東京のロジスティクス(物流)市場では賃料が12四半期連続で上昇し、上昇率も「緩やかに加速している」ことが分かった。

賃料は月額坪当たり5963円(共益費込)と前期比0.7%、前年比1.8%上昇した。需要は旺盛さを維持し、3PLを含む運輸業、郵便業、製造業などのテナントによる空室消化がみられた。2014年に入って大量の新規供給が需要を喚起し、大規模な空室消化がみられているほか、、今後の新規供給についても「3PLなどによる予約契約」が順調に進んでいるとの見方を示した。

期中の新規供給物件には、東京ベイエリアで「Dプロジェクト東京城南島」(延床面積5万平方メートル)があり、「東京圏全体の新規供給は潤沢」と指摘。内陸部では「プロロジスパーク北本」(7万4000平方メートル)、「相模原ロジスティクスセンター」(4万4000平方メートル)、「Dプロジェクト北八王子C棟」(2万9000平方メートル)が竣工した。

12か月先までの見通しとしては「3PLなど運輸業の旺盛な需要が継続する見通しである一方、プライムエリアの新規供給は引き続きひっ迫することから、賃料の緩やかな上昇基調が持続する」と予測。

需要についても、東京圏全体で大規模開発計画の発表が続く中、「現時点で予約契約は比較的順調」「ベイエリアの賃料に与える影響はあったとしても限定的なものにとどまる」と分析している。