産業・一般昭和電工と新日鉄化学は24日、新日鉄化学大分製造所の芳香族事業(スチレンモノマー、ベンゼン、トルエン、キシレン)を母体とする共同事業会社「NSスチレンモノマー(仮称)」を設立し、両社の合弁事業として運営することで合意した。
共同事業化は、原料から製品に至る垂直連携と、設備改善の実施などにより事業を強化し、中国をはじめとするアジア市場への輸出競争力の向上、国内市場への安定供給体制の整備を図るもの。共同事業会社は8月1日をめどに設立し、提携関係のもとでスチレンモノマーなど芳香族製品の安定供給と品質向上に取り組む。
新会社で運営するスチレンモノマーなどの芳香族事業は、新日本製鉄グループの製鉄プロセスで発生する粗軽油と、昭和電工の分解ガソリン、エチレンを原料としている。