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日本海事協会、PSC年次報告書を発行

2014年8月25日 (月)

ロジスティクス日本海事協会(ClassNK)は25日、ポートステートコントロール(PSC)に関する年次報告書を発行したと発表した。

PSCは寄港国が行う船舶検査で、サブスタンダード船の撲滅、海上での船舶の安全確保、海洋汚染防止の有効な手段と広く認識されており、効率化を図るために多くの地域でPSCの協力に関する覚書が交わされているほか、実施に関連するデータベースの共有や統一した検査体制の確立など活動が強化されている。

昨今のPSCでは、船舶のハードウェアだけでなく船舶の保守、乗組員の本船設備の操作の習熟といった国際安全管理コード(ISMコード)に関連した船舶のソフトウェアも検査対象となっており、相次ぐ国際条約の改正による船舶の国際規則の多様化に伴い、検査対象となる事項が拡大している。

こうした状況を踏まえ、報告書は2013年の1年間に世界各国の港で、PSCにより拘束された船舶や指摘された欠陥の情報を業界に提供することで、PSCに関わる現状の認識、今後の船舶の保守・検査や安全管理システムの改善につなげることを狙いとしている。