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日通、スロベニア・コペル港の利用拡大で覚書締結

2014年9月2日 (火)

ロジスティクス日本通運は2日、スロベニアのコペル港を利用した事業拡大と品質強化を目的として、ルカコペル社(コペル港)と覚書を締結した、と発表した。

スロベニアは物流の強化を国の方針として掲げており、コペル港を中東欧地域へのゲートウェイ化する取り組みを行っている。

ルカコペル社はスロベニア政府が出資する半官半民企業で、コペル港の管理運営のほか、同国の物流強化方針に沿ってブタペスト、ウィーンに事務所を構え、コペル港の利用促進事業を展開している。

今回の覚書は、日通とルカコペル社のネットワークを生かし、アドリア海に面したコペル港を活用して欧州各地への新たな輸送ルートを開発するとともに、輸送サービスの拡充、品質の向上、事業の拡大につなげる狙い。

コペル港を利用することで、例えば日本から欧州内陸へは大西洋を経由してオランダのロッテルダム港やドイツのハンブルク港を利用するルートにより、航海距離は3700キロ短くなり、Co2排出量は海上コンテナ1本あたり2トン削減できる。

また、ブタペスト、ウィーンなどへは陸上輸送距離が半分となるため、陸上輸送コストを20%削減することも可能となる見込み。

コペル港には鉄道が敷設されているため、トレーラー輸送だけでなく鉄道輸送を選択することができるとして、日通はリードタイムやコストなど顧客のニーズに応じた輸送方法を提案していく。

■スロベニア・コペル港の位置
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