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千葉港の貨物船作業員死亡事故で運輸安全委が報告書

貨物船作業員死亡事故で会社側の関与言及

2014年9月3日 (水)

調査・データ運輸安全委員会はこのほど、千葉県千葉港の葛南区船橋中央ふ頭南B岸壁で2013年8月13日に発生した貨物船「WELLINGTON STAR」作業員死亡事故の報告書を公表した。

この事故は、貨物船は同岸壁でデッキクレーンを用いてコンテナの積込み作業中の同日午後4時22分ごろ、上甲板上で作業をしていた作業員1人が、コンテナとスラッジ排出連結具鋼製ボックスとの間に挟まれて死亡したもの。

報告書で運輸安全委は事故原因について「作業員Aが、振れ止めロープを持ち、コンテナの振れ回りを抑える作業に加わっていたところ、背後に本件鋼製ボックスがあり、コンテナを移動させる船尾方向にいたため、コンテナが船尾方に振れた際、コンテナと鋼製ボックスとに挟まれたことにより発生した」「作業員Aが、背後に鋼製ボックスがあり、コンテナを移動させる船尾方向にいたのは、フォアマンが、立ち入ってはならない場所などの指示を行っていなかったことによる」との見方を示した。

また、会社側の責任として「A社が、コンテナの積卸し関連の安全な作業を行うための作業計画を定めていなかったことは、事故の発生に関与した可能性があると考えられる」と報告した。