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阪急阪神エクスまとめ、日本発貨物への放射能検査が急拡大

2011年3月29日 (火)

話題阪急阪神エクスプレスが29日に発表した各国の日本発輸入貨物に対する検査状況によると、前回のまとめ(24日時点)に比べ、放射能検査の動きが急速に拡大していることが分かった。

 

28日時点で、主要貿易相手国26か国のうち日本発の貨物に対して放射能検査を行っているのは、一部実施を含めて米国、ドイツ、英国、ベルギー、オーストリア、ロシア、中国、香港、台湾、インドネシアの10か国に上る。放射能検査の動きが伝わっていないのはブラジル、チェコ、ポーランドの3か国にとどまる。

 

また、放射能検査を実施していなくても、カナダのように「福島、栃木、群馬、茨城4県産の乳製品、果物、野菜は安全性を証明する書類がなければ持ち込み禁止」といった措置をとる国が増加している。

 
米国では日本から到着した艦船、航空機、乗客、貨物に対して放射能検査を実施しているが、新たに4県産のホウレンソウ、かきな、福島県産の牛乳を輸入拒否。これらを除く乳製品、果物、野菜と加工品についても通関を差し止め、通関には米国基準の適合証明書が必要になった。

 

また、4県産すべての食品・飼料に対する検査を強化したほか、日本全国からの食品・飼料に対する検査頻度をアップさせた。

 

アジアでは、韓国が25日時点で「一部食品の検査を開始」したとしていたが、28日時点では農畜産物と食品加工品すべてに検査対象を拡大。水産物は宮城、青森、岩手、福島4県産に限り全量検査を実施している。

 

■日本発輸入貨物に対する各国検査実施状況一覧(28日時点、阪急阪神エクスプレスまとめ)
http://www.hh-express.com/jp/pdf/system/news_topic/20110329_191.pdf