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センコー、中国・青島にアパレル検品・検針対応物流センター

2010年6月25日 (金)

ロジスティクスセンコーは25日、蝶理、青島雪達集団有限公司とともに、3社で合弁会社を設立すると発表した。合弁会社は7月に設立し、中国山東省青島でアパレル検品、検針機能を備えた物流センター事業を開始する。蝶理とセンコーとの合弁会社設立は、大連保税区貝思特国際貿易物流有限公司、大連三興物流有限公司に続き3社目。

 

センコーは現在、日本国内での顧客専用物流センター業務、百貨店への納品代行業務を主体としたサービス展開、中国から日本に向けた一貫物流サービスとして、上海や大連発のサービス提供を行っている。今回、センコーは中国で上海、大連に次ぐ紡績-縫製の工場地帯である山東省青島に合弁会社を設立し、青島発の日本や欧米に向けたアパレル一貫物流システムを構築、中国アパレル産業集積地からの一貫物流体制を充実させる考え。

 

雪達集団は青島即墨市で縫製工場を展開し、1セットに付き年間5000万枚の衣料を生産しており、海外は日本を中心に欧米にも輸出している。即墨の同社工場敷地内に共同で物流センターを建設することで、縫製工場-検品、検針センターまでの配送コストの低減、出荷波動の吸収などを図る。

 

また、蝶理は中国の沿海地域を中心にアパレル生産基地を築いているが、青島でもインナーウェアなどの提携工場があり、合弁会社へ資本参加することで、山東省での物流効率化と商流拡大を目指す。

 

3社は今後、7月の合弁会社設立と同時に物流センターに着工し、10月には竣工・稼働させる計画。また、合弁会社ではアパレル製品の検品・検針業務など、流通加工業務の研修、保管、配送、通関、NVOCC業務など、国際貨運代理資格を取得する方針。合弁会社の社名は「青島雪興国際物流有限公司」(仮称)、資本金は1500万元(2億2500万円)で、センコーが55.1%、雪達集団30.0%、蝶理14.9%の比率で出資する。