トッパンF、滝山工場にRFID用いた車両入退場管理を導入

（出所：トッパンフォームズ）

サービス・商品トッパン・フォームズは7日、首都圏の基幹工場に位置付けている滝山工場（東京都八王子市）とデータセンターで、新たにRFID技術を活用した車両入退場管理システムと磁気媒体管理システムを構築し、本格稼動を開始した。

「個人情報取扱事業者として最高水準のセキュリティー体制を強化する」ため、個人情報を印字する製造工場やデータ処理を行うデータセンターで、自社商材のRFID技術を活用し、新たなセキュリティーシステムを稼動させたもの。

滝山工場では、セキュリティー設定レベルの高い製品入出荷室に、UHF帯のRFIDタグを用いた車両の入退場管理システムを導入。システムは配送車両特定と入出荷室での入退場認証を行うことで、指定された入出荷室への入退場時間を把握するほか、収集したログを活用することで、誤配送の防止につなげる。

フォークリフトを運転する作業者の工場内部から入出荷室への出入りも、RFIDタグを使用したシステムでシャッターの開閉認証や通過ログの収集を行う。認証を行うことで作業者を限定し、工場内部への誤侵入を防止。フォークリフトに搭乗したままシャッターを開閉できるようになるため、作業効率の向上も期待できる。

データセンターでは、RFID技術を用いた磁気媒体管理システムが稼動。トッパンフォームズが開発・販売している資産管理パッケージシステム「イージーチェックアウト」とセキュリティーゲートシステムを連携させることで、顧客とのデータの受け渡しに使用する磁気媒体の個体管理や入出庫ログの収集、持ち出し状況の確認、不正持ち出し管理などを行う。

また、保管庫で預かっている磁気媒体の資産管理もシステム上でリアルタイムに、正確に行うことができ、棚卸し作業にかかる時間を従来の6分の1に削減した。

同社は今後もセキュリティー体制の強化を進める考えで、今回の首都圏に加え、5月に竣工した大阪桜井工場（大阪府三島郡）、国内のほかの生産拠点、データ処理拠点でも設備投資を積極化する。