川崎汽船、ミャンマー向け新造フェリー3隻を輸送

ロジスティクス川崎汽船は5日、子会社で重量物船社のSAL社が政府開発援助（ODA）で建造された新造フェリー3隻を広島からヤンゴンまで輸送した、と発表した。

ヤンゴン市では、中心部とヤンゴン河を挟んで対岸にあるダラー地区を結ぶフェリーのピーク時の定員超過が常態化。現在就航しているフェリーがいずれも老朽化で船体の傷みが激しく、市民の毎日の足となっているフェリーの代替が急務だった。

新造フェリー（1隻270トン）は広島県江田島市の中谷造船で建造され、10月中旬にSAL社運航本船「PAULA」（クレーン能力700トン）が広島港外貿埠頭で3隻のフェリーを積み込み、同月31日にヤンゴンで荷揚げを終了した。

ミャンマーは「ポスト中国」として注目を集めており、日本がミャンマー政府と協同して建設を進めているティラワ工業団地など、日系企業の進出が盛んになっている。同社は1月にヤンゴン駐在員事務所を開設している。