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JR貨物の中間決算、鉄道事業の営業損失2億円悪化

2014年11月7日 (金)

財務・人事日本貨物鉄道(JR貨物)が7日発表した中間決算は、農産品・青果物、紙・パルプの増送や建設資材の取扱い増により、売上高が2.4%増、営業利益が2.9%増となった。

コンテナ輸送は、北海道産野菜の出荷が好調な農産品・青果物に加え、鉄道へのモーダルシフトが進んで堅調な出荷となった積合せ貨物、紙・パルプ、食料工業品の増加で輸送量が伸びた。災害廃棄物輸送が終了したエコ関連物資の減少あったが、コンテナ輸送全体では34万トン増の1053万トン(3.4%増)となった。

車扱輸送は北海道の石油輸送がすべて終了したことで、24万トン減の381万トン(6%減)となった。コンテナと車扱を合わせた輸送量9万トン増の1435万トン(0.7%増)で、運輸収入は8億円増の546億円(1.5%増)。

この結果、鉄道事業の売上高は5億円増の634億円(0.9%)となったが、動力費、線路使用料の上昇の影響が大きく営業費用が8億円増加し、営業損失は2億円悪化の31億円となった。

下期は、台風18号に伴う大雨の影響で10月6日以降の10日間、東海道線由比-興津間が寸断されたことで、減収と災害に伴う経費が発生。しかし、トラックドライバー不足の傾向が顕著となる中、鉄道へのモーダルシフトの動きが強く、景気の回復基調も継続する見通し。

[日本貨物鉄道]2015年3月期第2四半期連結決算(単位:百万円)

 2015年3月期第2四半期2014年3月期第2四半期増減
売上高89,20087,2002.4%
営業利益2,8002,7002.9%
経常利益1,3001,10017.3%
当期純利益400500-29.8%