東芝、インド電力・配電用変圧器、開閉装置事業を拡大

国際東芝は10日、インドで電力・配電用変圧器、開閉装置事業（T&D事業）の拡大に向け、同国の生産拠点に新たな設備投資を行い、製造ラインを建設すると発表した。投資額は30億円で、同事業への設備投資額は2016年度計画までの累計で100億円になる。

今回の新規投資により、インドの生産拠点「東芝電力流通システム・インド社」で、高電圧・大容量変圧器は765kV・500MVA級の機器の製造ラインを増強し、開閉装置は本格的に製造ラインを立ち上げる。製品製造は2015年春から開始する。

これまで展開してきた中小容量の変圧器や中低圧の開閉装置に加え、高電圧・大容量の製品をラインアップすることで、インド拠点を中心に周辺地域に向けた機器供給体制を確立し、18年度にインドでのT&D市場のシェア20％を目指す。

同社は昨年12月に同国ヴィジャイエレクトリカル社のT&D事業を200億円で買収後、東芝電力流通システム・インド社を設立。今後は2月に生産開始したロシアの電力用変圧器工場ともに、グローバルでT&D製品の供給体制を構築し、グループ傘下のランディス・ギア社が持つグローバル販売網を活用することで、15年度にT&D、スマートグリッド事業の売上高7000億円を目指す。