荷主東芝は7日、ロシアの大手タービン・発電機メーカー「パワーマシーン社」との合弁会社「東芝パワーマシーン変圧器社」が、同国サンクトペテルブルグ市に建設した電力用変圧器の新工場で生産を開始した、と発表した。
東芝パワーマシーン変圧器社は、サンクトペテルブルク市のコルピノ地区に拠点を構え、ロシアと周辺国向けの電力用変圧器の設計、製造、販売を手掛けている。新工場の建屋面積は2万2000平方メートルで、新工場の投資額は総額160億円。
ロシアとその周辺国では、老朽化した変電所の更新需要が増加しており、電力用変圧器市場は2015年に3000億円に拡大する見通しとなっている。こうした需要に対応するため、東芝は12年5月に旧ソ連諸国で実績を持つパワーマシーン社と合弁会社を設立したもの。
今後、合弁会社による電力用変圧器の製造・販売を通して、ロシアで電力用変圧器事業を展開しつつ、送変電・配電機器のグローバル供給体制を強化する。
■新工場の概要
所在地:ロシア連邦サンクトペテルブルク市
建屋面積:2万2000平方メートル
生産品目:電力用変圧器