ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日通・10年度内航、輸送ロット二極化鮮明

2011年4月22日 (金)

ロジスティクス日本通運が21日に公表した2010年度の同社内航海上輸送サービスの取扱実績によると、12フィートコンテナ数は20万1107個で1.4%減(前年比)、トレーラ台数が4万743台で6.4%増(12フィートコンテナ換算個数32万3336個で1.4%増)となった。

 

輸送受注状況は緩やかに回復しつつあったが、12フィートコンテナの発送実績は前年比2797個の減となった。トレーラー台数は前年を2445台上回り、輸送ロットの二極化を反映した。また、年度を通じモーダルシフトに対応したセールス強化と、各航路の品質・定時性の確保によるサービスの向上に取り組んだ結果、12Fコンテナ換算個数は前年を上回った。

 

航路別にみると、「東京‐北海道航路」は北海道発アルコール原料の出荷増、東京発飲料輸送数量増もあり、積載個数は3940個増(12F換算2.8%増)。「東京‐九州・瀬戸内航路」は、飲料関係や増税による原料たばこの出荷増、トレーラー貨物の増加により、3197個増(12F換算2.8%増)。「関西‐北海道航路」は、北海道発の紙製品、馬鈴薯やビートなどの不作による農作物自体の出荷減、それに伴う砂糖製品の出荷減により、2599個減(12F換算7.8%減)となった。

 

現在、東日本大地震の影響により、内航定期「北海道-関西航路」の寄港地である石巻港が津波で被災し、寄港不能となったため、同航路は石巻港を抜港して運航している。

 

また、地震による線路の被災で輸送枠を十分に確保できなくなった鉄道の代行輸送として、不定期船(499トン型)2隻を「北海道-東京航路」に定期投入したほか、同航路に定期就航する大型ROROコンテナ船「ひまわり1」の輸送枠の一部も提供。さらに、仙台塩釜港へは同船の臨時寄港を行い、支援物資輸送にも対応した。