荷主出光興産は11日、有機ELディスプレイパネルの事業化を加速させるため、韓国LGディスプレイと有機EL技術の相互協力、デバイス関連特許のライセンス契約に合意した。
出光とLGDは、2009年に合意した有機EL事業の戦略提携を拡大し、LGDが出光の高性能有機EL材料を用いた製品開発を行い、中小型有機ELディスプレイやテレビ向けの大型有機ELディスプレイの事業化を加速していく。
さらに、出光はLGDに対してデバイス関連特許をライセンス付与する。これにより、LGDは有機ELテレビで世界1位の地位を強化するとともに、フレキシブル用途へ事業領域を拡張するという。
出光は自社の取り組みと合わせて、第三者との提携によるデバイス関連特許の戦略的ライセンスにより、有機EL事業の強化・拡大を図る考え。