拠点・施設出光興産は4日、韓国子会社の出光電子材料韓国(京畿道坡州市)がソウル近郊の坡州市で建設していた有機EL材料の製造工場を完工し、生産を開始すると発表した。
ディスプレイや照明用など有機EL関連の製品化が進み、有機EL関連の市場が急拡大していることを受け、同社は製造能力の増強、拠点の複数化など、供給体制の強化を目的として昨年、韓国に出光電子材料韓国を設立。
ことし3月から京畿道坡州市堂洞工業団地内に有機EL材料の製造工場を着工、建設し、9月末に工場建屋が完工したため、有機EL材料の生産を開始する。
生産品は今後、品質検査や生産工程を整えた上で、来春には本格的に商業出荷を開始するとしている。
同工場で生産する製品は、韓国向けだけでなく、日本や台湾、欧州などに供給し、御前崎製造所(静岡県)との2拠点化によって顧客への安定供給の強化を行う。