ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

国交省、輸出入コンテナの鉄道シフト促進へ調査着手

2014年12月24日 (水)

ロジスティクス国土交通省は、輸出入コンテナ貨物の鉄道輸送促進に向け、可能性や課題の検討に入った。

このほど開催した調査会の初会合では、国交省が輸出入コンテナ貨物の現状、今後の検討について説明したところ、委員からは鉄道輸送へのシフトに概ね肯定的な意見が出された。

現在、輸出入コンテナ貨物の国内輸送は9割以上がトレーラー輸送となっているが、輸出入コンテナ貨物量は10年間で1.2倍増と増加傾向にあり、環境面の配慮と労働力不足対策の観点、大井埠頭でのゲート前渋滞への対応の観点から、国交省は「輸出入コンテナ輸送のモーダルシフト推進は重要な政策課題」だとして調査会を設置。

ただ、輸出入コンテナは国内の鉄道コンテナ(JIS規格)とは異なる規格(ISO規格)のコンテナが使われており、トンネルの高さ制限など主にハード面に課題があり、利用率は輸出入ともに0.02%とわずかな水準にとどまっているのが実情だ。

初会合では、輸出入コンテナ貨物の実態を整理したほか、鉄道貨物の利用促進につながる貨物を選定するとともに、荷役機器の配置状況、輸出入コンテナ取り扱いのオペレーション、集配エリアと積載状況の把握を整理するなど、機能面の実態を説明した。

今後、荷主や物流事業者に対するニーズ、課題調査を実施した上で対応策を検討し、来年3月上旬をメドにCO2排出削減効果を試算する。

国交省、輸出入コンテナの鉄道シフト促進へ調査着手