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日本触媒、吹田工場の生産を終了、跡地に研究開発棟

2015年1月13日 (火)

拠点・施設日本触媒、吹田工場の生産を終了、跡地に研究開発棟日本触媒(大阪市中央区)は2014年末、1943年開設の吹田工場の生産を終了した。同社は9日、跡地に新たな研究開発棟を増築し、吹田地区の研究開発機能を強化する方針を発表した。

同工場は43年、当時需要が拡大していた無水フタル酸の増産のために開設し、無水マレイン酸(52年)、不飽和ポリエステル樹脂(53年)、塗料・粘着剤用アクリル樹脂(70年)、微粒子製品(90年)などの生産を担ってきた。

しかし、不飽和ポリエステル樹脂事業を三井化学との合弁会社「ジャパンコンポジット」へ譲渡したことで、工場としての生産規模が縮小し、周辺の市街地化もあって生産の継続が厳しいと判断。生産業務のほかの拠点へ移管し、14年末に生産活動を終了した。

今後は、同地区に新たな研究開発棟を増築し、研究開発機能の強化に取り組む方針を表明。16年に完工する新研究開発棟では、テーマ創出からインキュベーション(起業支援)を素早く効率的に行い、オープンイノベーションを積極的に活用する研究開発センター拠点として活用する。