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JR貨物、昨年10-12月の運休急増、台風・爆弾低気圧響く

2015年1月15日 (木)

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)がまとめた昨年10月から12月まで3か月間の輸送実績によると、期間中の輸送量は803万4000トンで4.6%減少した。台風18号の上陸で10月に東海道本線に土砂が流入したほか、「爆弾低気圧」の接近で大雪になったことなどが影響し、運休本数は高速貨物列車が1172本、専用貨物列車が18本と、前年同期の251本(すべて高速貨)から大幅に増加した。

コンテナ貨物は農産物・青果物と食料工業品で前年同期を上回ったものの、ほかの品目が減少し、全体としては4.2%の減少となった。農産物・青果物は北海道産野菜や民間流通米の発送が好調となり、8.6%増。自動車部品は販売台数の減少や現地調達化で23.4%減、エコ関連物資は災害廃棄物の輸送終了に伴い17.8%と減少幅が大きくなった。

車扱貨物は石油が10-11月に需要が低迷し、12月に北海道で石油輸送が終了したことで8.8%減。ほかの貨物は増えたが、石油減送の影響が強く、全体としては5.3%減となった。

12月単月の輸送実績は0.1%減少。コンテナ貨物が1.3%減、車扱貨物が2.3%増となった。コンテナ貨物は、農産物・青果物(10.5%増)、積み合わせ貨物(3.4%増)、紙・パルプ(1%増)、食料工業品(1.4%増)が前年を上回った。自動車部品(16.3%減)や家電・情報機器(15%減)、エコ関連物資(11.9%減)は減少した。車扱貨物は、石油(2.5%減)が減少したものの、セメント・石灰石(22.4%増)や車両(21.2%増)が大きく伸びた。