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埼玉県、コンテナマッチングシステムの運用開始

2015年1月21日 (水)

サービス・商品埼玉県は20日、コンテナ情報を共有してラウンドユースを実現するため、パソコンやスマートフォンでマッチングの相手先を探せる「グローバルコンテナマッチングシステム」の運用を開始した。

埼玉県コンテナラウンドユース推進協議会のメンバーが開発し、NPO法人のエスコットが管理・運営を担う。利用対象は陸運、港運、海運、通関事業者と荷主企業で、トラックドライバーによる利用を想定している。

(出所:埼玉県)

(出所:埼玉県)

同協議会では、輸入で使用したコンテナから荷物を降ろした後、空になったコンテナを港に返却することなく輸出に使用する「コンテナラウンドユース」に取り組んでおり、県、荷主、陸運事業者、船会社など33社で構成。

昨年10月21日に協議会を設立した後、コンテナラウンドユース保険制度を開始し、11月からことし1月までの3か月間で社会実験を実施している。これまでの実験では、コンテナラウンドユース数123件のデータを取得済みで、この取り組みによって総走行距離が25%(7544キロ)減少したことを確認。ラウンドユース1回あたり、60キロ短縮できた計算となる。また、総輸送時間も40%(804時間)減少した。

コンテナラウンドユース保険は、通常は港に返却されるコンテナを輸入企業から輸出企業へと継続して利用するため、運送事業者がコンテナを点検・補修し、荷主に対して引き渡した後に発生する賠償責任をカバーする保険制度で、東京海上日動火災保険と損害保険ジャパン日本興亜が昨年10月21日から開始している。

2回目の協議会は3月20日に開催する。

グローバル・コンテナマッチング・システムのウェブサイト
http://gcm-sys.org/