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埼玉県、コンテナラウンドユースで輸送距離3分の1削減

2016年3月31日 (木)

調査・データ埼玉県は3月31日、埼玉県コンテナラウンドユース推進協議会が実施した2015年度までの社会実験結果をまとめた。

同協議会は県内企業の物流効率化を目的に、荷主、陸運会社、船社、県が参加して2014年10月に設立。輸入で使用したコンテナを空のまま港に戻さず、輸出用のコンテナとして往復利用する海上コンテナのラウンドユースに取り組んでいる。

14年11月1日から16年1月31日まで15か月で146社が参加し1659件のコンテナラウンドユースを実施した。これにより、コンテナ輸送距離はラウンドユースを行わない場合より33.4%少なくなった。また、輸送時間も39.6%削減、CO2の削減効果はスギ9278本の年間吸収量に相当する130トンとなった。輸送コストは21.2%減少した。

16年度の社会実験では、コンテナを所有する船会社の合意を得て、輸入時と異なる船会社を利用して輸出に転用する「SOC方式」を追加するほか、上限枠を拡大する。