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KHネオケム、台湾中油とイソノニルアルコールで合弁

2015年2月13日 (金)

荷主KHネオケム(東京都中央区)は12日、台湾中油(CPC、台北市信義区)、兆豊国際商業銀行(同市中山区)と合弁でイソノニルアルコールなどを製造する合弁会社を台湾に設立する、と発表した。

イソノニルアルコールは耐熱特性に優れ、主に自動車・電線・建材用途で世界的に需要が拡大している可塑剤ジイソノニルフタレート(DINP)などの原料となる高級アルコール。

KHネオケムは中国、インドなどアジア諸国の需要拡大に対応するため、自社のイソノニルアルコール製造技術、ノウハウを用いて「価格競争力のある原料を調達するために有利な立地」に生産拠点を新設することを検討。

台湾中油は主力のガソリン・燃料事業から、より付加価値の高い石油化学などの川下事業への展開強化を模索しており、その一環として合弁会社への原料供給を含めたイソノニルアルコール事業への展開を決めた。

KHネオケムと台湾中油は、これまで台湾で行政院、立法院で事業計画、予算の承認を経て共同でフィージビリティースタディを進め、コマーシャル面の条件交渉を行っていたが、最終的に合意に達したことから合弁契約書の調印を行った。合弁事業の総投資額は日本円で500億円規模となり、日台間の石油化学分野では過去最大級の投資事業となる。